ベゴニアの魅力
春の気候はベゴニアにとって適した気温ですが、日増しに強くなる日差しは、窓越しでも「葉焼け」をおこす心配もありますので、早めに薄いカーテン越しの日差しになるように調節してください。春より夏に近い気温に変わってきたら、窓を少し開けるなど、風通し良くして蒸れないようにして下さい。日光が差し込む明るい室内なら間接光だけで十分です。
夏の間は、出来るだけ涼しくて、風通しの良い所に置きます。北側の明るい日陰などでも良いでしょう。花はほとんどの場合お休みしていますので、咲かせる事よりも、暑さを乗り越える事に、重点をおいてください。屋外でもこの条件を満たせば置いてもかまいませんが、直射日光や雨があたる場所は避けてください。
秋からは、午前中のカーテン越しの日光に慣らしていき、徐々に環境を変えながら春に置いていた場所にもどします。最低温度が18℃以下になってきたら夜間の保温に勤めると、生育に丁度良い環境が長期間維持できます。
冬の間は生育させる事よりも、低温で株を弱らせないように気を配る事が重要です。日中は日当たりの良い窓辺で、夜間は窓辺は冷え込むので部屋の中ほどの、暖房の直接当たらない所に置いて下さい。移動できない場合は、窓に厚めカーテンをひいたり保温用に箱をかぶせたりすると、極端に弱らせる事は避けられます。
用土中の過湿は嫌いますので、控えめの管理をしてください。土の表面が乾き始めたら株にかからないように、鉢底から水がしみだす位たっぷりと与えてください。その際、受け皿に水が溜まる事のないように十分に水を切って下さい。少量ずつ頻繁に与えるよりも、乾いたらたっぷりと与えるようにしてください。底面給水鉢に植えてある植物は、必要な水分だけを「給水ひも」等で調整してくれますので容器に常時、水を溜めていただいて結構です。
緩効性肥料や液体肥料を定期的に与えます。開花中は肥料切れを起こさないように週1回程度、液体肥料を与えると良いでしょう。植替え2~6週間後やせん定後は緩効性の化成肥料を置肥として適量与えます。花芽が見え始めた頃には「鉢花用」等の表記してあるような、花用の肥料を与えるのも大変効果的です。
購入直後の開花した物は、枯れた花をこまめに取ってください。植え替え、剪定は生育適温である15℃~25℃にあてはまる3月~6月、9月~10月が適しています。
害虫は、ハダニ、アブラムシ、ヨトウ虫。
病気は、うどん粉病、灰色カビ病、斑点細菌病、立ち枯れ病があげられます。市販のそれぞれの症状にあった農薬を使用してください。
ベゴニアの性質として日照時間と開花の関係があります。自然の環境化ですと、春先から日照時間が長くなり栄養成長します。(新芽が伸び株が大きくなる)晩秋から、日照時間が短くなってくると花芽を付けてきます。この日照条件と温度をコントロールすることによって、ベゴニアは年中花を楽しむことができます。長日条件下とは1日の日の長さが12~14時間以上になる時期をいいます。また、逆に短日条件下とは1日の日の長さが12~14時間以下になる時期をいいます。